当カウンセリングルームでは、トラウマ、つまり「心的外傷」と言われる”こころの傷"を原因とした様々な症状でお困りの方へ、ブレインスポッティングやボディ・コネクト・セラピーといった療法を用いたカウンセリングも行っています。これらの療法を導入してからこれまで、多くの方にご利用いただき、症状の改善に一定の成果が出ていると実感しています。
トラウマや過去の辛い記憶による辛い症状でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。
「トラウマが改善する」とは、第一に、こころが楽になり、生活しやすくなるということです。
トラウマは、こころや体の不調だけではなく、社会生活や人間関係といった生きること全般を苦しくさせてしまいます。改善には様々な段階がありますが、日常生活を送ることが楽になる、変わらないと思っていたことが変わっていく実感が感じられる、ということが、第一段階となるでしょう。そして、その後、回復して自分の人生を十分に生きている、と感じるようになることは、時間はかかりますけれども、達成可能な目標です。
心理療法も行いながら、フラッシュバックなどの記憶の問題を落ち着け、体の症状に対処する。さらに、日常生活を穏やかに送り、良い人間関係に向かっていける。トラウマの回復は行きつ戻りつのことが多いですけれども、回復し今を充実させていくことは十分に可能です。
1990年代からトラウマについての研究が大幅に進み、より安全で効果が期待できる新しい心理療法も開発が続いています。特に新しい心理療法は、「認知・感情」といった心理面だけではなく「脳」と「体」にも働きかける意図を持っています。
「こころ」「脳」「体」の三者に働きかけることにより、より速やかで安全で効果的な介入を行うことができます。
当カウンセリングルームで取り組んでいる「ブレインスポッティング」と「ボディコネクトセラピー」は目の刺激と体の感覚、自我状態、ポリヴェーガル理論そして共感などを組み合わせ、安全を確保し、脳の深い部分、心の状態、トラウマに対処します。
トラウマを知ることや、様々な心理療法の理論を知ることはトラウマへの対処に大いに役に立つことです。ですが、実際の心理療法を進めていく際に、一人で行うことは急激な症状の悪化などが考えられるため、一人で行うことはお勧めできません。
日常生活で取り入れることができる毎日のケアを行っていただくことが大事です。
ブレインスポッティングとボディーコネクトセラピーの使い分けは、少しずつ試してみてからということが多いです。どちらも目の刺激と体の状態を利用する心理療法ですが、クライエントの方の感覚で随分と差があります。カウンセラーとクライエントの方が話し合いながら、より良い方法を探していきます。
そのクライエントによって異なりますが、多くは数ヶ月〜数年の取り組みになることが多いです。