心理検査は、知的水準や発達の水準、性格特徴といったパーソナリティーを評価をするための様々な心理テストのことを指します。多くのテストは、統計的に科学的な評価(信頼性※1・妥当性※2)が裏付けされています。
心理検査を行うことで、その人の性格や感情の状態、認知能力、思考方法など、その人の特徴を理解することができます。そして、その後のご自身の理解や今後の生活、カウンセリングや治療の計画といった広い分野に活用することができます。
心理検査には、具体的に
●知能検査(田中ビネー知能検査、WAIS、WISC、K-ABC、など)
●性格検査(MMPI-3、エゴグラム、ロールシャッハテスト、ソンディ・テスト)
●その他言語関係の検査
●神経心理学検査(長谷川式認知症スケールなど)
といったものがあります。
※1 信頼性・・・異なった検査者や異なった時間や場所で検査をしても同じ結果が出るか
※2 妥当性・・・その検査が測定したいものを測定しているか
メリットはいろいろありますが、短時間で客観的な自分の状態を知ることができるという点にあります。観察や面談という個別の視点と客観的な視点の心理検査合わせて、速やかにより的確にご自身の状態を理解することができます。
デメリットは、心理検査に限らず、どの検査にも言えることですが、取り扱いや解釈に注意が必要という点です。数値で出ると、どうしてもその数値が独り歩きしがちです。そのため、「専門家の解釈」とともに注意深く用いる必要があります。
(2022年11月4日 追記)
知能検査の一つです。その人の全体的な知的能力や言語能力、記憶・処理に関する能力などを測ることができます。
性格検査の一つです。5つの自我状態のバランスから、性格特性と行動パターンを把握できます。
日常生活の行動を、「コミュニケーション」、「日常生活スキル」、「社会性」、「運動スキル」という観点から、幅広く全体的に評価するためのもので、障害のある人の保護者や関係者からの聞き取りにより評価する検査です。
多面的な指標を用いて測る性格検査です。