VinelandⅡは日常生活において、「何が、どんな風にできているのか」という「適応行動」を、障害のある人の保護者や関係者からの聞き取りにより評価する検査です。日常生活の行動を、「コミュニケーション」、「日常生活スキル」、「社会性」、「運動スキル」という観点から、幅広く全体的に評価するためのツールとして、国際的に広く利用されています。
対象者年齢:0歳0カ月~92歳11カ月
※ 受検者は、対象者のことをよく知っている「保護者」もしくは「関係者」となります。
実施時間:約60分(後日に結果説明:60分)
障害のある人の支援や評価を行う時に、これまではIQやどのような障害なのかという視点から支援の計画や評価が行わることが多く見られました。
けれども、実際は、IQが高く判定されていても、対人関係や日常生活において困難を抱える例が多く見られ、知能以外で困難さを抱える人たちが支援を受けられないということがあります。また、診断名は同じでも、現実的に困っていることは個人個人で大きく異なります。
そこで、「適応行動の評価」という視点を組み入れることによって、実際に困っていることがどのようなことなのかがわかり、適切に支援を行うための評価を行うことができます。
VinelandⅡでは、障害を持つ人の保護者や関係者からの面接により、日常生活で実際に「何が、どの程度できているか」ということを検査します。検査はⅣつの領域に分かれています。また、検査の結果により、次に身につけたい適応行動の目標を決めるためにも役立ちます。
コミュニケーション領域
顔を向ける、発語する、読み書き、会話の能力など、コミュニケーションの状態を検査します。
日常生活スキル領域
排泄や身だしなみなどの身辺自立、料理やお手伝いなどの家事、電話や交通機関の利用などの地域生活などの日常生活のスキルを検査します。
社会性領域
友人関係や気遣いなどの対人関係、遊びと余暇、コーピング(ストレスに対処する能力)スキルによって、社会性のスキルを検査します。
運動スキル
運動スキルは年齢によって行わないこともありますが、立ったり走ったりと言った大きな動きを検査する粗大運動、包み紙をあけたりと言った微細運動、の運動スキルを検査します。
テスト実施時間60分程度 テストの結果説明60分の2回となります。
①ご予約時に、「VinelandⅡ(バインラインド・ツー)希望」とお伝え下さい。
②カウンセリングを一時間受けて頂きます。VinelandⅡ受検の目的、現在困っていること、生育歴などをお伺いします。(別途カウンセリング料金がかかります)
③VinelandⅡの受検日を予約してください。
④VinelandⅡ受検の所要時間は1時間ほどです。
⑤後日、結果報告を致します。所要時間は1時間です。
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