WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)


1. 概要

 

 WAIS-IVは知能検査の一つです。その人の全体的な知的能力や言語能力、記憶・処理に関する能力などを測ることができます。世界各地で使用されていて、客観的に自分の認知能力に関する、得意・不得意を知ることができます。

 WAIS-Ⅳのみで発達障害の診断はできませんが、発達障害の診断の材料やサポートに活用されてます。

 

対象年齢:16歳0か月から90歳11か月

実施時間:検査所要時間は約2時間(後日に結果説明1時間)

 

 

2. 知能検査について

 

 知能検査とは、わたしたちの「ものごとを理解する力、知識、記憶力、計算する能力、考える能力」といった、知能を測定するための検査です。

 知能検査においてはIQ(知能指数)と呼ばれる数値によって知能を表すことが多くあります。IQは知能を評価するための標準化された数値です。標準化された数値を利用することで、客観的に自分の能力をはかることができます。

 

 

 

3. WAIS-Ⅳを受けるメリット

 

 知能にはさまざまな能力があります。たとえば、言語能力・記憶力・計算の能力・論理的に考える力・作業の速さ・空間を把握する能力など、たくさんの項目をあげることができます。これらのいろいろな項目に、その人その人で個人差があります。

 WAIS-Ⅳは、10の基本項目と5の補助項目のあわせて15の下位検査を測定することで、得意なこと・不得意なことを客観的に把握することができます。自分の得意不得意を把握することによって、日常生活の不便なことやうまくいかないことへの解決策を考えやすくなります。また、治療・回復・他者理解や自己理解に役立てることができます。そして、困っていることに対して支援を受けるための周りの人に説明するための根拠になります。

 

 

 

4. WAIS-Ⅳでわかること

 

 10項目の基本検査を実施することで、全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)の5つの合成得点が算出できます。

 

全検査IQ

総合的な知的能力を示します。

 

言語理解指標

言葉の認識の力、理解力。言語や会話でのコミュニケーションの力などを示します。

 

知覚推理指標

図や絵の認識の力、理解力。物事の見通しを立てたり、全体を把握する能力などを示します。

 

ワーキングメモリー

一時的に情報を記憶し、処理する能力。注意のコントロールの能力などの能力を示します。

 

処理速度指標

視覚情報の処理の速さを示します。

 

 

 

5. サトウカウンセリングルームでのWAIS-Ⅳの受け方

 

①ご予約時に、WAIS-Ⅳご希望の旨をお伝え下さい。

 

②カウンセリングを一時間受けて頂きます。WAIS-Ⅳ受検の目的、現在困っていること、生育歴などをお伺いします。(別途カウンセリング料金がかかります)

 

③WAIS-Ⅳの受検日を予約してください。

 

④WAIS-Ⅳ受検の所要時間は2時間ほどです。

(時間が前後することがありますので、余裕を持った時間の設定をお願いします。)

 

⑤後日、結果報告を致します。所要時間は1時間です。

 

 

 

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